NPOメディカルヘルスケア療法協会

NPOの公式ブログとして 〝病気になりづらい身体づくり〟健康をテーマに信頼性が高いエビデンスがしっかりとした研究を基にした論文を分かりやすくお伝えし皆様が正しい知識を日頃のヘルスケアに役立てもらいたいと考え日々発信していきます。

大腸ポリープ

大腸癌の死亡率は2018年男女合わせて癌の中でも2位になる勢いで増えています。女性では肺がんを抑えて1位になりました。特に大腸癌の中でも男女共に結腸がんが多いです。今日は大腸がんの予防特に大腸癌の前癌病変であるポリープを減らす方法について書いていきたいと思います。

1 大腸癌の予防には食物繊維を摂取することで予防できる話は事実ではない

よく言われる話として食物繊維を摂取すると大腸癌を予防できると思われがちですがこれは事実ではありません。事実食物繊維を多く摂取する地域でも大腸癌は増えています。実際に必要なのは食物繊維の中に含まれているフイチン酸という強力な抗酸化物質が大腸癌を予防しすると考えられています。

逆に加工した肉や特に赤肉は大腸癌のリスクをあげますし鶏肉なども取りすぎると同じく大腸癌のリスクをあげます。当然ですが肉の量を減らせば大腸癌のリスクは1/8に下がるデータがありますが同時にフイチン酸を含む野菜と一緒に肉を取ると(1週間に2回以上フイチン酸を含む野菜を取る)肉を減らす様に大腸癌にリスクを減らす効果があります。

 


2 大腸癌はインド人には少ない

インド人は大腸癌になりづらいです。これは実はカレーをよく食べているからであります。カレーの中に入っているクルクミン(ウコン)大腸癌を予防すると考えられています。ではウコンを食べればいいんですか?と思う方も多いでしょうがそれだけでは当然難しいです。私はよくこれを食べれば大丈夫と言う話は体では難しいと考える方ですなのであくまでこの話も研究では証明されてはいますが全てではありません

研究では大腸癌の手術後の検査でポリープが見つかった人にクルクミンとケルセチン(抗酸化物質 玉ねぎなどに入っている)クルクミン480gとケルセチン20g毎日1日3回摂取させたところポリープの数やサイズが少なくなった結果が得られています。飲ませるのを中止するとやはりポリープは増えてしまいその後また飲ませるとポリープは減った様です。この事から抗酸化物質は大腸癌の予防には適していると言えるでしょう。

まとめ 1 抗酸化物質を取るとポリープは消えるという事 2 ポリープは短期間で消えたり増えたりする事は確実に分かる事です。

大腸検査をするとポリープが見つかり一度は取り除き先生からまたは一年経つと見つかるかもねと言われて検査を繰り返す方も多いでしょう。しかし先ほどウコンや食物繊維だけとればいいかと言えばそうではないですと書きましたがこれは全ての癌でも言える話でうがそもそも生活習慣を変えなくてはポリープは消えません一年前と同じ食生活をしているからまたポリープができるわけですから生活スタイルそのものを変える事が重要です。同時に運動や思考(物の考え方など)が腸の栄養や炎症に影響があると言われていますので生活スタイル全般を変える努力が必要になるわけです。

大腸癌を避けるには何を食べるか?どの様な生活スタイルにするか?どの様な運動をするか?思考はどう変えるか?を考えていく事が予防へつながります。

全ての病気にもつながりますでぜひこの考える事をめんどくさがらずに実践してみて下さい。