梅干しは日本の伝統的な保存食品で古くは医心方にも記載され骨折などの治療では鎮痛や解毒作用時には下痢止めに梅を薫製にして使う手法なども紹介されています。梅干しは梅の果実を塩漬けしてから日干しし作ります。ちなみに最近の梅干しには赤しそが入っていないものがありますがあの赤しそも非常に重要でただ色付けだけでなく解毒作用や殺菌作用の効果があり梅干しと一緒に撮ることでよりすぐれた食品になりますので是非食べる際には一緒に食べてみてください。
ピロリ菌を抑制する効果
梅に入っているシリンガレシノールリグナン成分には抗酸化作用やイソフラボンに似たエストロゲン作用があると近年研究結果が出されています。先ほど医心方の話をしましたが昔の方は経験や体験に基づきこれらの効果をうまく利用していた事には毎度感心してしまいます。
このシリンがルシノールを利用した研究が近畿大学で行われています。この物質をピロリ菌に対して使用した結果ピロリ菌が90%以上の運動を阻害したと報告をしています。ただしかなり大量に使用しての結果です。梅干しを大量に食べるのは体に悪いのでピロリ菌で悩んでいる方は毎日一個ずつ食べていくと良いと思います。
② 梅干しの抗ガン作用 (in vitro試験)
簡単にいうと試験管内での試験では多くのガンに対しての抗癌作用が梅干しにはある事がわかっています。特に梅の成分であるMK165には高い抗癌作用が認められ 乳がん 大腸癌 メラノーマ 食道癌 悪性リンパ腫 胃がんなどに試験管内での抑制効果を認められています。ちなみに皆様は知らなくても構いませんがAGESが癌細胞のRAGEに受容され次のターゲットに転移していく中でこのMK165はRAGEの発現を阻害し転移を抑制するのではないのでしょうか?
③ その他の効果
抗ウイルス作用 抗菌作用 抗炎症作用 歯周病菌の予防 抗酸化作用 などがあります。
梅干しは血圧や血糖値にも良いのですが書ききれないのでまの機会にお伝えします