NPOメディカルヘルスケア療法協会

NPOの公式ブログとして 〝病気になりづらい身体づくり〟健康をテーマに信頼性が高いエビデンスがしっかりとした研究を基にした論文を分かりやすくお伝えし皆様が正しい知識を日頃のヘルスケアに役立てもらいたいと考え日々発信していきます。

不登校に対するnpoの対応

NPOでは10年間不登校の相談を受けてきました。心身健康科学的な部分から臨床心理学を中心にお子様と向き合い、登校刺激を与えつつ得た結果や知識を今回まとめタイプ別や回復までの流れを簡単にまとめてみましたので是非ご参考にしてください。今回はなるべく専門的内容をわかりやすくしてはありますが、ご不明などはご質問ください。

⭐︎何も言わない

不登校にも色々なタイプがありますが、ご両親や学校の先生にまずはやってはいけない事として「あれこれ言わない」という事です。
ついつい学校に行かなくなると聞いてしまうのが「勉強がやなの?」「友達と何かあったの?」「先生が嫌なの?」とか様々聞きたくなるのはわかりますが、まずは本人が話してくるのを待つことが大切です。
根掘り葉掘り聞いても本人が話したくないのですから、なかなか話すことは当然ありません。同時に聞いても人は心理学的に適当な理由をつけて答えることもあり、実はあまり意味がないのです。
お子様がまず話してくるのを待つのが最善であります。
お子様が話してきた時に、学校の事とはまるで関係ない話をしてくることが多くありますが、どの様な話でも普段より丁寧に聞いてあげることが重要です。
普段より耳を大きくするような感じで話してくる内容を聞いてあげてください。
ゲームの話やアニメの話でも構いません。本人が興味のある話を聞く事が大切です。その時に学校の話がまるでないと親御さんはイライラしてしまいがちでしょうが、そこは我慢して何より話を聞くことが大切になりますので心がけてください。

1・タイプ別対応 
不登校の本やネットなどを見るとタイプをこれから書くタイプより多い場合や少ない場合がありますが、今回はNPOのまとめとして三つに分けてみました。

 

・ 学校に行けないタイプ

特徴 

起立性障害や頭痛、腹痛など学校へ行きたいのですが体の不調がおきて行けない状況になる場合があります。当然一度は内科などに行き体を診てもらい症状が軽減して学校へ行ければそれはそれで良いのですが、しかし本人は行きたいのですが学校へ行けないこのタイプは、そもそも何か理由が体の別にある場合が根本にありますので段々と学校に行けなくはなります。
学校に行けばそれなりに楽しく過ごしてくれる状況もあります。

対応方法

・内科などに受診し、よくなれば学校へ行ける様ならばそれはそれで良いでしょう。

・子供の話しを聞き見守りながら学校に行きたいと思う頃にタイミングを見て登校刺激を与えるようにする対処方法が良いでしょう。

2・学校に行かないタイプ

特徴

とにかく学校には行きたくないタイプ 理由がどうであれとにかく学校に行きたくないので、このタイプにいくら理由を聞いても初めはらちあきません。逆に聞いて答えてきても当然 「友達が嫌い」とか「先生が嫌だとか」それなりの理由をつけてとにかく学校に行くのが嫌な状況になります。

対応方法

学校以外の場所やフリースクールなど、学校以外の場所を考えてあげてもちろんすぐにではなくその他にカウンセリングなども考慮して本人が希望すれば行ってみるのも良いでしょう。色々な場所に行きやはり最後は学校が良ければそれでも良いでしょう.

 

 

3・やる気が出ないタイプ

特徴

脱力タイプであり、根本的に気力が出ないとか、生きる気力そのものがないなどがこのタイプには挙げられます。近年では愛犬が死んでしまったとか近しい人が亡くなられたなどの心にショックを受けた場合などに多く見られます。
時に子供でも鬱状態の場合もありますので、気をつけなくてはなりません。

対応方法

鬱状況の場合もあるのでこの場合一度病院にて診察が必要です。しかし気力心が弱くなっている状況にありますので、ゆっくりと見守ることがこのタイプの場合には当てはまります。
楽しい事を行ったりしていくうちに、気力が上がればこのケースの場合はまた学校に行けるようになる事が多いです。まずはどうしたら元気になるかを考えていくのが最良です。

現状ご自宅や身近に不登校のお子様がいる親御さんや学校の先生はまずはこの三つのタイプのどれに当たるのかを見極めて、改めてお子様と向き合ってみると良いでしょう。


2・回復までの道のり

タイプ別に不登校を分類してきましたが、しかし回復に対してはある一定の同じような道のりをたどる事が多くあり、次の段階を経ていきます。
混沌期→低迷期→回復期と大きくここでも三つにわかりやすく分けて見ました。ご自身の息子さんが不登校になると親御さんは不安になります。
いつ学校へ行けるのだろうかと考えてしまうからです。しかし一方でこの様な順序で回復してく事がわかると少しは親御さんの不安も和らぐと思いますので是非参考にしてください。

 


1・混沌期

特徴

不登校の兆しが見えてきてきて、子供も親御さんもどうにかしようとしても上手くいかず、どんどん混乱していく時期です。
朝の支度が遅くなり遅刻が増える様な状況が見えます。お子様自体も行きたいけど朝起きれないとか気持ちが前に進まない状況になっている時期が混沌期でしょう。

対応方法

本人の話に耳を傾けて、状態によってはゆっくり休ませてあげることが大切になります。個人の気持ちを尊重する時期

2・低迷期

特徴

全く学校に行けなくなり、家で好きなことしかやらない状況になり全体的に心身のエネルギーが弱まり部屋で静かに過ごしている状況です。

対応方法

好きな事をさせてあげ、それで徐々にできる事を増やしていきことが大切になる時期にあります。

3・回復期

特徴 

回復期になると、低迷期の場合好きな事以外ではやる気や外出ができなかったのが、好きな事以外もできるようになる時期でもあります。
エネルギーが少しづつ溜まり心身共に活動したいという衝動がでる時期でもあります。一つ一つステップアップして前に進ませる様にしましょう。

 


対応方法

緊張感や不安感のあるお子様の状況を理解しつつ本人の意思を尊重して徐々に学校に行ける登校刺激を与える時期になります。

まとめ

タイプ別にしてきましたが、あくまで目安です。思春期のお子様は体の変化に伴い心も乱れがちになります。病院や学校だけではなかなか状況が改善しないことも珍しくはありません。
我々NPOではカウンセリングの専門家などによる対応も行なっておりますので気になる方はご相談ください。