NPOメディカルヘルスケア療法協会

NPOの公式ブログとして 〝病気になりづらい身体づくり〟健康をテーマに信頼性が高いエビデンスがしっかりとした研究を基にした論文を分かりやすくお伝えし皆様が正しい知識を日頃のヘルスケアに役立てもらいたいと考え日々発信していきます。

野菜スープの効果

先日こんな質問がありました。『私の知り合いで癌と診断され治療をしていましたが経済的な理由から途中で治療をやめなくてはいけないという人がいまして何か他に効果的な方法はないでしょうか?』と質問されました。当然現状の治療を継続することが望ましいとは話しましたが自分で出来ることとして一つ以前興味深い研究があったのでお伝えしたのが今回のテーマでもある野菜スープです。そもそも生野菜を摂取するよりも温野菜を摂取した方が抗酸化作用の作用があると以前お伝えしましたが今回はその時のレポートより後押しする論文でしたので是非参考にしてください。

※この研究はアメリカでの研究で野菜スープを非小細胞肺がんのステージ3と4すなわち末期がんの患者さんに投与して投与しないグループと比べて癌の転移と生存率がどの程度違ったかを研究したものです。追跡調査は両グループを2年間継続的に調査しています。

 


方法
方法は単純で毎日野菜スープをステージ3、4のがん患者さんに投与し続けただけです。

その時に使用した野菜は以下の通りです。

《野菜》キノコ(椎茸)、大豆、新玉葱、ニンニク、白ネギ、レンズ豆、高麗人参、甘草、タンポポの根、ごま、パセリ、レンズ豆、ホーソンベリー、緑豆

上記の様な野菜をスープにして毎日飲ませる試験です。この野菜を見てみるともとも薬草としても知られなおかつ薬理効果もある程度証明されている野菜を使用していることがわかります。

 

 

 

② 結果

結果としてかなり違いが出ました。野菜スープを与えないグループでは平均的な寿命としてなくなるケースが多く(12ヶ月)でしたが野菜スープを与えたグループは有に24ヶ月を超える結果が出たのです。それだけではなくQOL(日常生活習慣)の向上すなわち毎日の生活や痛みに対しても与えていなグループと比べて飛躍的に体調が良かった結果が出たのです。 

まとめると 生存期間の向上だけでなく KPS(カルノフスキー指数 日常の活動能力)も維持もしくは向上した。しかも野菜スープのグループはそれを摂取する副作用ももちろんなかった。

この結果は野菜の効果を研究した結果であり野菜に含まれる抗酸化作用を示す上で重要なものだと考えます。当然ですが日頃癌などになっていない方にも健康を維持する上で効果的だと言えるでしょう。

③ その他の抗酸化作用が強い野菜 (スープに入れて効果が高い野菜)とその効果

※ 生姜、ニンニク、パセリ、セロリ、ねぎ、豆類、春菊、小松菜、ブロッコリー、キノコ類、苦瓜、ピーマン、モロヘイヤ、ミョウガ、ほうれん草、レタス、三つ葉、にんじん、青紫蘇、アスパラ、かいわれ大根スプラウト、キャベツ、など

これらを全部入れるのではなくチョイスしてその日の体調に合わせて野菜スープにすることも良いと思います。

※研究で野菜の抗癌栄養素として 食物ステロール サポニン ゲニステイン βカロテン イソフラブン レクチン フラボノイド プロテアーゼインヒビター ビオカインA などが抗癌作用に対して重要だんたのではないかと研究者は述べています。この中でも太字の部分は非常に高い抗癌効果があると以前より言われている栄養素です。
日頃野菜は健康的に摂取されているとは思いますが、やはりその効果を最大限に活かすには生野菜より野菜スープにした方が細胞壁が崩れ栄養素がスープに溶けるのでスープを飲むことで無駄なく摂取できるわけです。野菜の栄養素を無駄なく摂取流には焼く、炒めるより煮る、蒸す方が良いのではないでしょうか

今回質問に経済的に治療が受けられないという話でしたがそもそもそれ自体が残念な話です。皆様も大きな病気にならない様に日頃から健康を意識して野菜スープなども試してみてください