NPOメディカルヘルスケア療法協会

NPOの公式ブログとして 〝病気になりづらい身体づくり〟健康をテーマに信頼性が高いエビデンスがしっかりとした研究を基にした論文を分かりやすくお伝えし皆様が正しい知識を日頃のヘルスケアに役立てもらいたいと考え日々発信していきます。

気圧による体調不良なぜ起きるの?

梅雨が開けてから3週間ほど経ちますが、ここ最近は梅雨が戻った 気候が続いています。毎日雨が降ったり止んだりと天気や気温の変 動が激しく体調が優れない方も多くいらっしゃると思います。この 原因は「気圧の変化」が大きく関わっているのですが、皆様は「気 圧」とはそもそも何であるか、そしてその現象がどの様に私たちの 体に影響を与えているのかご存じでしょうか?今日はこの「気圧」 のメカニズムがどういう仕組みで痛みや体調不良の原因になるのか をお話ししたいと思います。
まず、天気予報などで「台風の気圧は〇〇hPa(ヘクトパスカ ル)」だとか、「高気圧に覆われて天気が良い」「低気圧が接近し ていて雨が続く」などと聞いたことはあると思います。
気圧というのは、大気によって発生する圧力のことです。地球の大 気=空気”のことなので空気によって発生する圧力だと考えてくだ さい。【存在する空気の量が少ない ⇒ 気圧は小さくなる】【存 在する空気の量が多い ⇒ 気圧は大きくなる】となります。
人間を含めて、あらゆる物体は常に全方位からの気圧の影響を受け ています。では、人間の体は何でつぶれないの?ということになる と思いますが、それは受けている気圧と同じ力で体の内部から押し 返して、気圧を打消し合っているからです。
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気圧の影響がどのくらいあるのか実際に見るには、ポテトチップス を持って高い山に登山してみるとわかると思います。高い山の上で は気圧が下がり、外から押す力が弱まります。ポテトチップスは地 上で袋詰めされているため、中から押し返す力は変わりませんの で、ポテトチップスの袋は膨らむということになります。人間の体 も、知らぬうちにポテトチップスの袋と同じように日々の気圧の変 化の影響を受けています。
気圧は、大気の状態によって上下します。そうすると、体の中から 押し返す力をその都度コントロールしていく必要がありますが、人 間はどこでその気圧の変化を感じ取っているかというと、内耳とい う耳の奥にある器官になります。内耳はセンサーのような役割をし ていて、脳の中枢にある自律神経に気圧の変化を伝えます。
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自律神経には交感神経と副交感神経があり、バランスを取って作用 しています。例えば、気圧が下がると体の外からの圧力が減り、血 管が膨張します。自律神経がきちんと機能していると、交感神経が 働いてその分、血管を収縮させます。気圧が上がっている時は逆 で、副交感神経が働いて血管を膨張させます。
仕事をしている時などは主に交感神経が働き、リラックスしている 時などには主に副交感神経が働きますが、現代人はずっと緊張やス トレスが強いられる生活をしている関係で、この交感神経と副交感 神経の切り替えがうまくいかない人が増えています。自律神経が乱 れていると、様々な体の不調へとつながってきてしまいます。
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【気圧の変化から起こる自律神経の不調改善方法】
1 朝起きたら太陽の光を浴びる
2 日中にウォーキングなどの運動をする
3 ぬるめの湯で入浴する
4 起床と就寝の時間を一定にして質の良い睡眠をとる 5 症状の緩和に効くツボを刺激する