最近ではよく見かける心療内科の看板ですが
皆さん精神科と心療内科
何が違うかご存知でしょうか?
そう聞かれるとはっきりと答えられない方も多いのではないでしょうか?
近年自殺は年間3万人もの方々が亡くなられる時代になりストレス社会は急速に進んでいると言えるでしょう。
そのような中でストレスを感じ精神科や心療内科に通われる方も増えています。
はじめに言ってしまえば
精神科とは脳の神経伝達物質に異常があったりまたは脳に異常があり 双極性障害や統合失調などにより日頃の生活に支障がある方々が主に薬などを飲み治療していく場所になります。
一方で心療内科とは元々は内科の一部であり胃が痛い、頭痛がするなどの症状を抱えて内科に受診し色々な検査をしたうえで異常がなくしかしながら症状がある方々が増えてきた事で内科医が内科の研修後に心理学や臨床心理学を学び心のカウンセリングなどを中心に治療していく場所になります。
すなわち心療内科とは体に異常はないが心に問題がある場合に行く場所とも言えるでしょう。
しかし最近は心療内科に行かれてすぐに薬などが処方されるケースも多いのも事実で実際若い方などにおいても普通に安定剤などを飲む時代になっています。
もちろん脳機能に異常があるのであれば足りていない伝達物質を補う必要がありますから薬も必要と言えますが異常がないのに薬を飲むのはいかがなものでしょうか?
実際、ベンゾジアゼピン系抗不安薬の薬などを長期間服用すると認知症リスクが上がるエビデンスなどもあり注意する必要もあります。
そもそも論なのですがなぜ?この様な治療が心すなわち体のソフトに問題があるケースに対して最近薬を飲んで治療する方法が優先されがちなのか?
これには心療内科と精神科の違いをあまり知らないからではないかと考えます。
同時に精神科の先生が開業する際に精神科の看板で診療するとイメージ的によくなく本当は精神科の専門医であるのに心療内科の看板で開業するケースが多いからとも言えます。
当然、精神科医の先生が心療内科で治療を行えばソフト(心)に治療をするカウンセリングなどを優先するよりもむしろハード(脳に)に治療していくわけですから薬を中心とした治療になるわけです。
改めてご自身や周りの方々にストレスを感じて体に異常がなくなんらかの変調や症状がある場合にはかかる先生が何が専門医であるのかを確認してから治療していく事をおすすめします。
薬の中には当然依存性も高い薬もあり特に不安などは脳の機能上不安そのものが強くなる場合もありますので注意したいです。