NPOメディカルヘルスケア療法協会

NPOの公式ブログとして 〝病気になりづらい身体づくり〟健康をテーマに信頼性が高いエビデンスがしっかりとした研究を基にした論文を分かりやすくお伝えし皆様が正しい知識を日頃のヘルスケアに役立てもらいたいと考え日々発信していきます。

貧血とフェリチン

現在女性の4人に1人が鉄欠乏性貧血があると言われています。しかしこれは健康診断などにおいてヘモグロビンの数値が低い場合の人数でフェリチン値を合わせるとなんと半数以上の方が貧血であるとも言われています。フェリチンは一般的な検査ではなかなか測定しません例えば関節炎などが起きていたりする際には測定しますし腫瘍マーカーの一つとしても測定します。フェリチンが高すぎると身体になんらかの炎症がある目安になるからで病気を見つける検査として使われる事が多いです。

フェリチンと言われても なかなか 皆様には馴染みがないでしょう。ヘモグロビンとフェリチンの違いを簡単に説明するとヘモグロビンは血液の中にある鉄のタンパク質で主に酸素を運搬する働きがある物でフェリチンは体の鉄を肝臓、心臓、腎臓、子宮、膵臓、骨や腸管と言う体の中で鉄を貯蔵するタンパク質です。ヘモグロビンが水道から出る水だとするとフェリチンはダムに溜まっている水だと考えてみてください。

水道から流れているからと言ってもダムに水がないと困りますよね💦

では、フェリチンが不足するとどうなるのか?

症状としては!めまい、ふらつき、などが貧血の症状だと考える人が多いかと思いますがこれはあくまで、上半身に対して低血圧になり起きる症状で本来貧血にはこれ以外にも だるさ、倦怠感、肩こり、腰痛、頭痛、動悸、うつ、朝起きれない、疲れやすい、冷え性など多くの症状を出します。

これは先程述べた鉄が存在する箇所をみても多くの臓器に存在する鉄ですからなんとなく分かるのではないでしょうか

ちなみに、ヘモグロビンは12g/dl くらいからが

正常値です。フェリチンは女性の場合は20g/dlから100g/dlくらいと言われています。

体に流れている鉄も酸素を運ぶうえでは重要ですが貯めてある鉄すなわち臓器などに貯蔵してある鉄フェリチンもやはりなくてはならない重要な鉄なのです。

最近、なんだか体がだるい、重いその他健康診断などでは正常なんだけど不定愁訴などに悩まれた場合はフェリチンの数値を気にしてみてはいかがでしょうか?

鉄を補給する為には食品や鉄剤が有効的ですが薬局などにあるサプリメントでヘム鉄と言う物があります。ヘム鉄は体に吸収されやすいですし私自身その他のサプリメントはいささかエビデンスが悪いとは考えていますがヘム鉄は病院などで処方される鉄剤よりは副作用も少ないのではないかとは思います。