NPOメディカルヘルスケア療法協会

NPOの公式ブログとして 〝病気になりづらい身体づくり〟健康をテーマに信頼性が高いエビデンスがしっかりとした研究を基にした論文を分かりやすくお伝えし皆様が正しい知識を日頃のヘルスケアに役立てもらいたいと考え日々発信していきます。

自殺の予防と対策

先日俳優の三浦 春馬さんが自殺されたニュースがテレビなどで報道され多くの方がショックを受けられたのではないでしょうか。ネットなどではなぜ彼は自殺したのか?などの原因や推測を記事にしたものが多く載せられてはいましたがそれらは私が考えるにあくまで個人の悩みを詮索し推測しているに過ぎないのであまり意味を感じません。

言うまでもなく現在先進国でも非常に自殺の多い国でもある日本は年間2万5千人もの方が自殺で亡くなっています。個人的には以前病院で病気を苦に自殺した方を診ていた事もあり自殺に関する多くの論文や書籍を参考にする事で自殺を防ぐヒントや対策を今まで考え社会医療分科会にもレポートを数回にわたり提出した事もありこの問題は全ての方に知っていてもらいたいテーマでもあり長い人生で人間関係の中で自殺に関わることもあるでしょうからどうするれば自殺を防ぐ事ができるのか?その辺りを今回は書いていきたいとおもます。

その1 絶望感

人は1%でも希望があると自殺にはいたりません すなわち自殺は絶望した人が起こす行為であるわけです。しかし絶望の中にいる人は視野が狭くなり1%の希望に気がつかない方も多くいます。例えば会社で人間関係がいやで我慢している方などはたんに会社を止めれば良いのですがそれすら見えてこない状況に陥ります。追い詰められると一見簡単な選択肢すらも考えつかなくなります。その日目の前にある出来事をこなすだけで精一杯になり視野が広い状態の考えすら浮かばない事が多くあります。うつ病や自殺になってしまう方はものすごく視野が狭くなってしまい結果として絶望に至るわけです。逆に言えば希望があると自殺の抑止力になります。

 


その2  孤独

自殺した方の3人に2人は誰にも相談していないで自殺しているデータがあります。これはすなわち孤独=相談する相手がいない事が言えるでしょう。自分が自殺すると言う重要な事について友人や奥さんまたは周囲に誰にも言わないで突然自殺などと言う事は非常に多いです。当然自殺という事について周囲に迷惑をかけたくない又は恥ずかしいなど色々な理由があり相談しないのは確かに言えますが逆に言えば相談さえすれば自殺は防ぐ事ができるわけです。孤独とは友人や家族いないからではなく友人や家族がいても自分自身で壁を作ってしまえば孤独に陥ります。鬱の方などは時に自分の事を分かってくれる人がいないので相談しないと話す方も多いですがそれは本人が孤独を作ってしまっているのも事実あると考えます。自分自身が心を開き人との繋がりを持つ事が自殺の予防にもつながるのです。

 


その3 自殺の原因は一つではない

自殺未遂をした方などになぜ死のうと思ったかと聞くと明確な理由があってする人が少ない事が多いです。こんな事があったから自殺したのだと単純な理由ではく色々な出来事や環境が重なり本人も訳が分からなくなり自殺に至る事が事実です。すなわち説明のつく状況ではなく一つや二つの原因でなる事はまずないでしょう。これはうつ病などに人にも同じ事が言えます。

よく会社が倒産して自殺者が増えると言いますが多くの会社が倒産はしていますがその中で自殺する人は1%もいませんこの事でも分かるように単一の条件で自殺に至るわけでなく複雑に色々な事が重なって自殺とは起きるわけですから俳優が自殺し推察や推測をする報道などはまるで意味がなくナンセンスな事であります。

 


その4 飲酒

自殺者の3人に一人は飲酒をしてから自殺をしています。すなわちお酒を飲んだ勢いで自殺しているわけです。逆に言えば飲酒していなければ3人に一人は自殺していない可能性が高いとも言えます。ちなみに3合以上の飲酒を毎日されている人は自殺の確率が2倍から3倍になるデータもありますので気をつけるべき生活習慣ともいえるでしょう

飲酒は睡眠の質を低下させたり 鬱の原因にもなりますので日頃から飲酒はほどほどにする事をお勧めします。酒はストレス発散にならないので勘違いしない事が重要です。

 


その5  自殺は自殺念虜と自殺衝動が重なり起きる

自殺念虜とは死にたいという気持ちの事で死にたいと考える人はむしろ多いと思いますがこれだけでは実は自殺には至りません この感情に自殺衝動が加わり始めて自殺に至るのです。自殺衝動はだいたい5分から10分ぐらいが起きる時間なのでその時間誰かに相談したりまたは人と接していると自殺には至りません 最近 体調の悪い友人や家族などがいる場合はこまめに連絡してなどをとり相談に乗ってあげる事で最悪な事態は防げるのです。

 


現在 夜の2時半 文章も内容も酷いですが コロナ禍で自粛や気持ちも下がり気味です。自分の心を開き人との関係を大切にし周囲で困っている人がいたら話しかけてあげて下さい。