「最近やけに足がつるんです」
この様な話をよく聞きます。特に中高年から多くなる症状ですが、病気が潜んでいるかもしれないので要注意です。
足がつる事をこむら返りなどと言う方もいらっしゃいますが、関西の方などは(こぶら)と使われる方もいます。
医学的には有痛性筋収縮(ゆうつうせいきんしゅうしゅく)と使われ字でも分かる様に痛みを伴う筋肉の収縮である事が分かります。
まず、はじめに筋肉のメカニズムからツルを簡単に説明してみましょう!
筋肉は筋肉の一番太い場所にある筋紡錘と筋肉が骨についているスジの場所にある腱紡錘がある事はご存知でしょうか?
この二つの場所は筋肉が伸び過ぎたり、縮み過ぎたりして壊れない為に存在するセンサーの役割があります。
例えば、スポーツ選手などが使い過ぎて足の筋肉が硬くなってしまった場合には腱紡錘を刺激してマッサージすると腱紡錘が刺激され筋肉が緩みます。この反射は脊柱反射というプロセスを経て起きる反射で、筋肉を刺激すると背骨の中にある神経を刺激して、背骨の中にある神経から直接筋肉を緩める刺激が起きてゆるむ現象を利用した方法です。この反射を脊髄反射といいます。
筋肉が縮むのを防ぐ腱紡錘が狂ってしまうと、こむら返りが起きてしまうわけです。
さて、この腱紡錘を狂わせてしまう病気とはなんでしょうか?
一つ目は、先程話した脊髄反射を狂わせてしまう、腰痛ヘルニアや脊柱管狭窄症などがあります。
二つ目、怖い病気です閉塞性動脈硬化症、下肢静脈瘤などの血管のつまりが原因の場合があります。
三つ目、腎臓や肝臓の病気がある方などにも起きやすく透析を行っている方などには多いです。
四つ目、糖尿病の方などは足の神経が糖尿病により狂わせてしまい足が攣りやすいです。
足がつる事をあまり頻繁に起きる方などは一度病院にて検査をしてもらうのも良いでしょう。
では、自分自身で出来るセルフケアについて最後に話します。
一番に歳を重ねると筋肉が減り疲れやすくなるのが原因なのでやはり、筋肉をつける事は忘れてはいけません
続いては水分、ミネラルです。寝ている間に水分が不足したり汗をかいてナトリウムが少なくなると足がつりやすくなりますので十分に水分やミネラルをしっかり取る事も大切です。
足を冷やさない事も大切な事なのでお気をつけ下さい。
また、漢方では芍薬甘草湯が有名です。芍薬、甘草は筋肉を緩めるというエビデンスがありますのであまり釣りすぎる方はおすすめです。
肝臓が弱くなっている方などはタウリンが減る事により足がつる場合もありますのでタウリンを摂るのも良いでしょう!
足がつるのは大変辛いですのであまり辛い場合は医療機器に一度受診してみましょう!