NPOメディカルヘルスケア療法協会

NPOの公式ブログとして 〝病気になりづらい身体づくり〟健康をテーマに信頼性が高いエビデンスがしっかりとした研究を基にした論文を分かりやすくお伝えし皆様が正しい知識を日頃のヘルスケアに役立てもらいたいと考え日々発信していきます。

ダイエット③ 止まらない食欲の理由

ダイエット③  止まらない食欲と別腹の仕組み
2回にわたってダイエットをする方が多少知っていた方がいい 体のしくみをお伝えしてきました。なかなか痩せたり太ったりだけでも体は私たちが知らない場所で色々な働きをしているのが分かって頂けたのではないでしょうか今日はついつい止まらなくなる食欲とお腹いっぱいなのに食べてしまう食後のデザートについてお伝えしていきます。
まずは 止まらなくなる食べ物の一つにスナック菓子などがあります。スナック菓子はすぐに噛み砕け口の中からなくなってしまうのでこの様な食べ物はやみつきになりやすいですので注意です。同時にこれの食品は砂糖や塩、油に至るまでこの後に書く脳の報酬系を刺激しより食べたくなる体の仕組みを商品開発の時点で担当者が研究し織り交ぜていますので皆さまが辞めようと思ってもやめられなくなります。一種の麻薬に近い効果といっても良いでしょう。
特に私は筋肉とタンパク質の研究をここ2年行っておりおそらくタンパク質の量などもわざと減らした食品などを作っているのではないかなと予想してしまいます。
タンパク質の量などを減らすと必要な量を体は求めてしまう事が約2年運動選手に対しての研究にてわかってきました。人は自分の意思以外の場所で食べ物の量をコントロールする時にはタンパク質の量を目安にしていると私は考えています。
先程かいた スナックの止まらなくなる食欲の原因は脳から放出されるドーパミンが原因でありドーパミンは楽しいと感じたりドキドキしたりと我々を幸福な気分にしてくれるホルモンの一つであります。
スナックを食べているとドーパミンの働きにより美味しいと感じるスナックをまた食べたいという欲求が強まり食欲が掻き立てられ欲求の連鎖が脳で生じてしまいその結果食べすぎになるわけです。まるで麻薬の様な効果と言ったのは皆さんはただスナックを食べているだけと思っていてもしっかり脳ではドーパミンが連鎖的に放出され続けている状態になるわけですからなんか怖いですよね
これを断ち切るには物理的に目の前にスナックを置かないなどの方法しか残念ながらありませんよね
続いては 別腹の仕組みです。
皆様食後にお腹いっぱいになったのに不思議とその後にケーキをぺろっと食べた事ありませんか?
これも体の仕組みがなせる技なんですよね
別腹を生じさせているのはやはり脳の前頭前野にあります。前頭前野は知的活動や精神活動を生み出す場所であり視覚、嗅覚、触覚で得た情報の整理をし食べ物などにおいては味などを評価してくれる部分になります。
ここは同時に摂食をコントロールする場所でもあり前回話した視床下部は空腹時に働きますが満腹になるとこの前頭前野が働き胃の入り口の筋肉を緩めて胃の中にスペースを作る指令を出してくれるのです。
これは我々が昔安定した食を手にいられない時代にお腹いっぱいでも甘い物などを目にした際に次にいつ食べれるか分からない状況を想定した体の仕組みが別腹を作っていたのです。
また、この別腹が起きている時には同時にオレキシンと言う物質が放出され胃の活動まで活発にしてくれますので困り物です。
すなわちお腹いっぱいになった後に甘い物などのデザートをやはり目にしない努力をしない限りこの食欲を抑えるのは難しいとも言えるでしょう。
この様に食欲には脳の我々をコントロールする中枢での働きが活発になる事でおきる衝動なのでなかなかコントロールするのが難しいわけですからついつい食べすぎても自分自身をあまり責めないようにしてくださいね
では、次回はいよいよ正しいダイエットについて書いていきたいと思います。