NPOメディカルヘルスケア療法協会

NPOの公式ブログとして 〝病気になりづらい身体づくり〟健康をテーマに信頼性が高いエビデンスがしっかりとした研究を基にした論文を分かりやすくお伝えし皆様が正しい知識を日頃のヘルスケアに役立てもらいたいと考え日々発信していきます。

ダイエット ①

 


1回目は「なぜ人は太るのか」また「太るとは何か」を科学的に理解してダイエットを意識し食欲をコントロールする準備を一緒にしていきましょう!
今までに何度もダイエットに挑んでは失敗してダイエットを継続できず結果を出せないと自分を責めてしまう方も多いかもしれません。
しかしながら、ダイエットがうまくいかないのは決しておかしなことでは無く、そこには「ダイエット」という行為そのものが、人類の進化にあらがう行為である事実があるからで、それを知る事で今後は失敗しにくくなるからです。
ダイエットと肥満のしくみは人類が食に不自由しなくなった歴史の中で見ると、ごく最近の事でそれまでの人類は長い飢餓の時代を過ごしていました。
私たちはそんな過酷な時代を生き抜いた祖先が獲得した体のしくみをそのまま受け継いでおり、たとえば人類は飢餓に備えて体にとりこんだエネル ギーを倹約して使うなどエネルギーを蓄積するしくみを進化させてきました。
しかし「飽食の時代」といわれる現代においては、そのしくみはむしろ足かせとなり 逆に肥満という状況を作る原因になってしまったのです。
当然ですが、肥満が健康 にとってよくないことは皆様もよくご存知の事でしょう。
肥満とは必要以上の脂肪がついた状態をいい「白色脂肪細胞」に蓄えられる脂肪は適度に存在する分には健康の維持や生体の防御などに役立つのですが、脂肪細胞から分泌される「アディポ ネクチン」というホルモン(血流に乗って指令を伝える物質)は糖尿病や動脈硬化の予 防効果を持つ「こんにゃく」にある事が分かっています。
また同じく脂肪細胞から分泌 される「レプチン」というホルモンには食欲を抑える働きの他、細胞の代謝や活動を高めてエネルギー消費を増やす働きもあります。
しかし、肥満になるとこれらのホルモンの分泌に異常が生じ、さらに内臓に蓄積した脂肪がきっかけとなって生活 習慣病などの病気を発症する可能性が高まるので、健康の為には脂肪の過度な蓄積を抑え適度な体重を維持することが大切になります。適度な体重を維持するためには私たちはダイエットをしなくてはなりません。
ダイエットの基本は消費工ネルギーと摂取エネルギーのバランスを正しくし目標とする体重や体形に近づけるように努力する事が重要です。
同時に痩せた状態を維持することも同じように重要なのですが、これを邪魔する一番の要因が食欲です。この食欲を上手にコントロールし持続できるコンディションを習得すれば皆様も体重をキープしていく事ができるわけです。
この食欲を維持する為にも体のメカニズムをまずは自分自身で理解してダイエット脳を一緒に作っていきましょう!