NPOメディカルヘルスケア療法協会

NPOの公式ブログとして 〝病気になりづらい身体づくり〟健康をテーマに信頼性が高いエビデンスがしっかりとした研究を基にした論文を分かりやすくお伝えし皆様が正しい知識を日頃のヘルスケアに役立てもらいたいと考え日々発信していきます。

卵の効果

卵 身近で料理には欠かせない食材ですが今回はこの卵を栄養学的に知る事でうまく日頃の健康につなげてみてください。

卵は良質なタンパク質の宝庫です。タンパク質とは我々の体の中では常に科学反応が起きているわけですがその核になるものが酵素です。その酵素を形成する材料がタンパク質になりますのでこのタンパク質をしっかりと摂取していないとあらゆる生化学の反応に異常が起きてしまい病気になりやすくなります。

卵にはタンパク質が一個あたり6.2g入っています。1日に必要なタンパク質の量は体重に対してのgですので65kgの体重の方は65gのタンパク質が必要になります。卵一個食べると1日必要なタンパク質の10%を補えるわけですから変なプロテインよりも効果とコスパが良いでしょう。

タンパク質を分解したアミノ酸を数値化したアミノ酸スコアで見てもアミノ酸スコアは卵は100点です。これは牛肉、豚肉、鶏肉などにくれべても同等ですし魚(98点)よりもアミノ酸スコアは高くなります。それだけではありませんアミノ酸は数多くの種類がありますがこの多くの種類のバランスが卵は非常に良いのです。生体利用率も95%以上あるので他の食品の中でも最も高い食品になります。高齢者や若い女性などで油っぽいものを避けがちな方などには卵一個で栄養バランスとタンパク質を補える食品であるでしょう。

その他にも卵一個で鉄、セレン、ビタミン(A D B12)、ナイアシン、ビオチンなどは1日に必要な量の15%近くが摂取できます。

これほど優れた食品ですがどうしてもコレステロールが気になる方がいるかもしれませんが米国農務省や米国保険福祉省がコレステロールの摂取と血液コレステロール濃度の関係については明確な科学的根拠がないと言っています。これはいくらコレステロールをとっても血液のコレステロールが高くなる事はないという事です。

しかし卵の食べ過ぎはダメです。1日1個から3個までです。卵はコリンの最大供給源ですのでこれが腸内細菌によって毒素になり心血管疾患リスクや大腸癌のリスクを上げることは知られていますので1日3個までとしてください。