NPOメディカルヘルスケア療法協会

NPOの公式ブログとして 〝病気になりづらい身体づくり〟健康をテーマに信頼性が高いエビデンスがしっかりとした研究を基にした論文を分かりやすくお伝えし皆様が正しい知識を日頃のヘルスケアに役立てもらいたいと考え日々発信していきます。

ワクチンの意味と重要性

我々の体には病原体を体から追い出す綿密なシステムが存在しています。ですがそれでも病原体は体内に侵入し感染症を引き起こす事が過去にも多くあり。1875年には麻しん(はしか)がフィジー島で蔓延しわずか10日間で約4万人もの方が亡くなられました。

病原体に対して人間はワクチンを作り対抗する手段を考えだしましたがワクチンとは病原体の力を弱めたりなくしたりする作用を持った人工的に作り出した製剤のことで感染症ごとに異なるワクチンが存在しています。

ワクチンは、自然免疫系と獲得免疫系の両方を刺激しそのうえで獲得免疫系に対し免疫記憶を与えることで特定の病原体に対し「出動待機状態」を作り出すことができるので病原体による感染を防ぐためにはあらかじめワクチンを接種することを「予防接種」と呼びます。

日本脳炎やはしかなど数多くの感染症に対するワクチンの開発が進みその有効性が確立されてきました。その一方でワクチンにはデメリットもあります。たとえば生きた病原体を使った生ワクチンの場合だと病原体の感染力が少しは残っている為可能性は低いもののその影響が出ることがありワクチンの種類によってはアジュバントと呼ばれる免疫補助物質を一緒に投与し防ぐ場合もありますがこれが腫れや発熱を引き起こすこともあるのも事実です。

ワクチンは健康な人に投与・接種し「病気にならない」という目に見えない効果をもたらすため副作用があると批判にさらされやすくしかし、感染症を防ぐうえでは極めて有効であることを忘れてはならないものでもあります。