NPOメディカルヘルスケア療法協会

NPOの公式ブログとして 〝病気になりづらい身体づくり〟健康をテーマに信頼性が高いエビデンスがしっかりとした研究を基にした論文を分かりやすくお伝えし皆様が正しい知識を日頃のヘルスケアに役立てもらいたいと考え日々発信していきます。

熱中症になる前に飲むスポーツ飲料水とは

コンビニに行くと最近では多くのスポーツ飲料がありますがさてどれを選べば良いのでしょうか?またハイポトニックとアイソトニック飲料の違いは何?と結構スポーツ飲料水の選び方はこれから特に暑くなる季節に重要かと思い今回はそれについて書いていきたいと思います。

 


多くのスポーツ飲料ですが大きく二つに分類することができます。それがハイポトニックとアイソトニックです。これは何が違うのかと言いますと 浸透圧が違います。ハイポトニック飲料は浸透圧が体液より低くアイソトニック飲料は浸透圧がほぼ体液と同じに作られています。

で、浸透圧とはなんだ?と思われる方もいると思いますので少し説明しておきます。浸透圧とは例えば水槽の中央に半透膜(小さい分子が通れる膜)作り左側に濃度の濃い液体を入れ反対に濃度の薄い液体を入れたとします。水分は薄い液たが濃い液体の方へ自然と移動し両方の濃度を一定になるように液体が動きます。この時に移動する力の圧力を浸透圧と呼びます。

平たく言えば水は濃度の薄い方から濃い方に移動するんだよと考えていただければ分かるかと思います。野菜に塩をかけると野菜の中の水分が抜けるのはこの現象です。

このことから分かる様に体の中の体液より濃度の低い水分を飲むことで体の中に水分が吸収される事が言えるわけです。

すなわち先ほど浸透圧の低いハイポトニックと浸透圧の高いアイソトニックならばハイポトニック飲料の方が熱中症になった際にまたはなりそうな時には必要な水分と言えるでしょう。ハイポトニック飲料には経口補水液OS1などの比較的味が薄いスポーツドリンクがありこれらは脱水状態の際には特に選ばれると良いと思います。ポカリスエットのような体液と同じ飲料水は脱水状態の際にはやや吸収しづらいと言えるでしょう。

運動などをして汗で水分と塩分が出てしまう状態は体の中の水分濃度が低いため脱水状況と同じ様にハイポトニック飲料を飲むことが重要となります。ポカリスエットなどは糖度も高く塩分も高いためどちらかと言えば運動する前に飲むことでエネルギーをこれから消費したり水分が出ていくような状況で飲むと良いと考えます。

 


まとめますと 脱水や熱中症の際または水分補給には ハイポトニック飲料の様な体内の水分濃度より濃度の低い飲料水がよく運動中や運動後に飲む事をお勧めします。アイソトニック飲料は運動前などに飲む事がお勧めです。ちなみに塩飴などを脱水症状にならない様に舐める方がいますが塩を舐めると体の中の水分が出ておいくためできれば水を飲みながら舐める事が適正です。