NPOメディカルヘルスケア療法協会

NPOの公式ブログとして 〝病気になりづらい身体づくり〟健康をテーマに信頼性が高いエビデンスがしっかりとした研究を基にした論文を分かりやすくお伝えし皆様が正しい知識を日頃のヘルスケアに役立てもらいたいと考え日々発信していきます。

コロナ感染予防を口腔ケアから考える

アルファデンタルクリニック 院長 辻川先生

季節の変わり目でクシャミしている人も

新型コロナ対策の毎日で、今皆さんが感じはじめたことはマスクでの息苦しさと暑
さ、ムレによる皮膚炎に加え口臭とありました。

口臭の原因のキーワードは古い汚れです。毎日の口腔清掃で落とせていない汚れが古
くなると悪玉菌が増えます。

お口の中は歯の占める割合が約25%、他は舌や歯肉などの粘膜で

新型コロナウイルス受容体ACE2があります。新型コロナウイルスは最初に口腔内感染
してそこから気道、肺に移動します。

新型コロナでわかってきたことには、日本の疫学会が挙げているのが患者さんが亡く
なる理由として高齢等というファクターと「敗血症の兆し」を言っています。この敗
血症は一般的には細菌性敗血症で細菌の侵入は口腔細菌なのです。腸内細菌は門脈系
に入って肝臓で処理されてしまいます。

口の中の悪玉菌は細胞でLPS(内毒素)を出します。これが血流に乗ってエンドトキ
シン血症となり全身から肺に入っていきます。

実験で健康な若者に3週間歯磨きを止めてもらうと56%の人の血中よりエンドトキ
シンが出てきたそうです。

歯を磨かないととんでもないことになるのです。

そしてこの後歯科衛生士さんがPMTC(プロによる機械を使った歯のクリーニング)を
行った後自宅で3週間歯磨きを普通にしてもらうと元に戻るというのです。

新型コロナの治療で抗生物質が効いたりするのは上記のように細菌が関わっているか
らと言われています。

日歯連盟広報 鶴見大学花田先生との対談より

また新型コロナウイルスの受容体ACE2は唾液腺や口腔粘膜と特に舌に多くありPCR
査のサンプリングは唾液検査が第一選択です。

ですから歯磨きとウイルスにより死滅した細胞と生きたウイルスを舌磨きと洗口で除
去することが大切です。

当院では花田先生考案の3DS診療を行っています。