NPOメディカルヘルスケア療法協会

NPOの公式ブログとして 〝病気になりづらい身体づくり〟健康をテーマに信頼性が高いエビデンスがしっかりとした研究を基にした論文を分かりやすくお伝えし皆様が正しい知識を日頃のヘルスケアに役立てもらいたいと考え日々発信していきます。

漢方医学って?4

薬膳、皆様 一度は聞いた事があるでしょう。漢方医学すなわち中医学では薬膳もまた治療の一つであります。私も体調がすぐれず症状の緩和が難しい患者さんに食事からの指導を行います。特に近年ロキソニンなどの抗炎症薬を長期に服用し胃腸が悪くなり食欲不振の方などを多く見受けます。その様な方は食べ物すら受け付けない状況でありまず胃腸特に胃の働きを改善するために長芋を蒸して食していただきます。そうする事で食欲が増し当然食事が取れるようになれば体が回復するだけの状態に向くのです。理由はいくつかありますが本日はあくまで薬膳の説明を簡単にしていきたいと思います。

1薬膳とは

薬食同源という理念を元に考えられた食事のことを一般的に薬膳といいます。食事を分類すると 食用 食養 食療 薬膳に分けられます。食用とは季節や環境 場所に応じて栄養バランスの取れた食事を意味します。簡単に言えば日頃食卓で食べる食事です。食養とは美肌や老化防止、ダイエットなど目的を持った食事です。食療とは治療や疾病に対して補助的に不調の改善を目的にした食事です。例えば胃腸が弱っているときに食べるお粥などがそれに当たります。最後に薬膳です。薬膳は食療の食べ物にプラスして生薬を加える物です。例えば お粥に生姜(生薬)を入れ治療効果を増やす目的で使われます。この様に中医学では食事を4段階にし日頃の食生活より病気を予防する工夫がされています。戦前戦後の日本人の死亡原因は大きく変わりました。医学の発展で結核などの感染症で亡くなる方は少なくなり戦後増えたのが癌です。戦前戦後の日本人の体が変化したわけでは無く大きく変化したのは食事です。特に油、砂糖、塩分量は戦前より遙かに多く摂取する状況になりおそらくこれらが癌の発生を増やしているのは間違いない事で同時に添加物や遺伝子組み換え食品などもその発生を高めています。薬膳の食事は病気予防するだけでなく身体を正常化する上で重要な理論であり難病や癌などにならない為に必要な知恵とも言えるでしょう。

2 6月からの薬膳

陽気が最も強くなる時期 補うべき五気は涼性と寒性です。補うべき五味(味)は酸味、鹹味、適度の苦味。必要な養生は夏バテの予防と心を守る養生 熱をさます食材は きゅうり はす スイカ トマト 苦瓜 

3 食べ合わせの色々 柿とお茶は相反するので便秘をします。刺身は体冷やすのでワサビを使用します。柿は同時に身体を芯から冷やしますので関節炎の方は秋には柿食べない様にしましょう。